さらに刈り取り ヒラメが当たる テッター

 身支度をしたところで、3人で牛舎に向かう。去年と多少変更になっている部分を解説しながら提示。糞出しまでお願いした。虐待されている野菜の苗も、一刻も早く救出してくれるという。
 
 俺は、北山の刈り取りに行く。今日は、子馬だけでなく、ポパイを含む親馬たちまで採草地で牧草を食べていた。俺は気にせず刈り取り作業をし、馬たちは俺のことを気にせずチモシーの若い草を食べていた。
 我が農場には、水道管を埋めた後が段差として残っているのだが、モアコンディショナーにはこの段差がとても邪魔である。地面に食い込み、Vベルトが空回りしエンジンが止まってしまった。フォードはバッテリーが弱く、クボタにブースターケーブルを着けてエンジンをかけなければならなかった。
 
 昼飯の時間になり、フォードを斜面の上部に下向きに置いて、飯に出かける。飯は、1周年記念を迎えた『漁師の店』である。海鮮丼と、各種刺身をたくさん注文し、テーブルがいっぱいになった。
「新鮮すぎる。歯ごたえはあるけど、もうちょっと置いた方が私は好き。」
さすがに、お口の肥えたお嬢様である。しかし、朝活け締めしたソイなので、活魚を目の前で料理されるより断然旨い\(^O^)/。
 帰りに、くじ餅を引いた。こういうのは当たったことのない俺だが、妻が見事ヒラメをゲット\(^O^)/。活け締めして、血抜きをしてあった。こういう丁寧な仕事や、素材の良さを大事にしたやり方は、好きだ。
 
 丘に登り、斜面を利用してフォードのエンジンをかける。刈り取りしていくと、複雑な地形の我が家では最後の方で、大変刈りにくい形で牧草の小島が出来る。面倒だが、一つ一つ大回りしながら刈り取る。
 全部で6町歩分の草地を刈り取ったので、テッターをかけに行く。行ってみたら、1カ所刈り残しがあった。
 丘の向こうにも、刈り取った後にテッターをかけている人が見えた。最近、テッターの重要性が再認識されたのか、以前はそれほどテッターをかけない方がいいんだと言っていた人も、マメにテッターをかけているのを見かける。特に、刈り倒してすぐは、テッターをマメにかけた方がよく乾くと思うが、我が家のようにトラクターで走ること自体が危険な農地では、そう簡単に何回もかけられないのだが・・・。
 
 ヒラメを俺がさばき、姫達が美味しいご馳走を作ってくれた。刺身もご馳走も美味かった!娘は、自分の晩ご飯を済ませていたのに、俺が食べているのを見たら、自分も食べると張り切り、かなりの量を食べていた。