ガン検診 農道作り 炭酸カルシウム散布 娘とゴロウ

 今日は、ガン検診のため妻は札幌だ。いつものように、汽車で行ってもらう。俺は娘と二人で食事を取り、保育所に送っていく。これが意外と大仕事だった。ベーグルを一口大に千切り、ヨーグルトとほうじ茶を用意したのだが、ストローカップのゴムパッキンを着けるのを忘れていて、娘がひっくり返す度に、ダラダラこぼれて困った。パンツ型おしめのまるめかたが判らず苦労した。ヨーグルトに入ったマーマレードがお気に召さないようで、、床に投げ捨てられた。ベーグルが固くなってきて、床に払い落とされた・・・。
 何とか、保育所に送り届ける。
 
 大急ぎで作業着に着替え、子牛の朝食を準備する。今日は、6時までに夜牛舎を終わらせないとならないからだ。エサをやった後、ガンベ(皮膚病)の子牛にはガンベトールを塗り、尿石の子牛にはカウストンを飲ませる。咳をした子牛は、体温を計ってやり、熱がなければ敷きワラを交換してEMボカシを散布する。
 
 農道のぬかるみを無くすため、水の溜まりやすい場所を盛り上げる作業をした。大型トラクターが濡れた地面を走ると、どうしても轍が出来、水が溜まってぬかるむ。水が流れ込まないように道路に土を盛り上げ、水路を掘った。砂利を買って舗装できればいいのだが・・・。
 
 肥料屋さんが、炭酸カルシウム2トンを持ってきてくれた。酸性の土壌に散布して、PHを上げるのだ!(アルカリ性に近づける)
 半年ぶりにフォードを起動させ、去年3万円で購入したブロードキャスター(肥料散布機)を取り付ける。機械屋さんが、3万円と30万円の中古があるが、どっちにする?と聞かれ、迷わず3万円の方を選んだのだ。枠をかさ上げして800kg積めるように改造し、散布量が少なすぎて時間がかかりすぎたので、かき回し棒を1本溶接して取り付けてある。
 2トンなんて、20ヘクタールの採草地には全然足りないのだが、今年は北山と中山周辺に散布してみる。引っかき回し棒の効果は抜群で、とても調子良く散布できた。高い機械を買っても、儲けが増えるわけではないのだ!と自分を納得させる。
 
 すぐさま夜牛舎に入る。いつもよりかなり早い時間のため、まだエサを食べきっていなかった。だいたい、俺の顔を見てようやく食べ始めるような連中なので(俺の顔を見ると、食欲が増すらしい)、いつも時間がかかるのだ。今度、俺の顔写真を貼って、声を定期的に流すようなシステムでも作ろうか?

 たちまち娘を向かえに行く時間になり、仕事を中断して保育所へ。ゴロウは荷台で待っているときに、子どもに意地悪をされたらしく、時々吠える。また、牛舎を守る為に、猫なで声で近づく男の人には、体を触らせたがらない。吠えても、俺が許可するまでは襲いかからないから心配しないでね。
 娘は、俺を待ちくたびれていた。急いで帰り、せんべいとほうじ茶を与えているうちに、部屋に掃除機をかけ、娘がハイハイしても大丈夫な状態にする(カメムシや、ゴミを拾って食べるから〜)。
 
 おんぶヒモで娘を背中におぶい、牛舎の続きをした。娘は大きな牛を見ても平気である。時々舐められていた。背中に10kgの娘をおぶい、18kgのエサを切り草と混ぜる作業は、腰に来た。
 明るいうちに作業を終え、家に帰る。まもなく妻も帰宅して、ちょっとホッとする。娘は、俺の子どもだけあって、ゴロウの熱烈な挨拶も平気である。俺が包丁を研いでいる間(切れない包丁は嫌いである)、ゴロウと追い駆けっこをして遊んでいた。
 食事の後、娘が寝るまでの時間を一緒に過ごすことが出来た。明日から、このリズムで行けるように努力しよう!