火の消えたような・・・ 真夜中の脱走劇 町長にプライドがあるか

yonemiki2007-01-11

 娘がいなくなり、火の消えたような寂しさだ。部屋が寒々しい!と思ったら、ストーブの火が消えていた。燃料切れか?故障か?450リットルのタンクの残量を、雪をかき分けて確認しに行き、燃料屋さんに灯油を注文した。
 部屋に置きっぱなしだった、凍ってシャリシャリする牛乳で、うつ病の薬を飲む。我が家は「低断熱・低気密・高エネルギー住宅」で、火が消えるとあっという間に氷点下だ。これでも、屋根に50mmのスタイロフォームを貼り付けて、かなり快適になったのだが・・・。食欲も気力もない。
 
 医療問題で知り合いに慣れた医師から勧められた、ポメオパシーのサルファ30cを飲んで、牛舎に向かう。心の燃料だ。娘が、どれだけ俺の心のエネルギーになっていたか、痛感させられる。
 牛舎に行きさえすれば、元気に仕事が出来るのだ。行くまでが大変な苦労をする。牛達は、いつもより遅い飯に不満の声を上げつつ、スッカラカンになったエサ箱を舐めていた。
 
 家に帰ってからも、何もする気が起こらない。インターネットも繋がらない。昼寝しかない。起きたら、あたりは真っ暗になっていた。ここから起き上がるのも一苦労だ。飯を作って、牧草ロールを運んで、切り草を作って、出産の準備をして・・・。さらに行く気を無くす。
 必死の思いで飯を炊き、「豚キムチ鍋」を作る。調子の悪いルーターやモデムの再起動・再接続を何度も繰り返すが、ネット接続は失敗。それでも、腹が一杯になると、少しは元気が出るものだ。

 満足している牛は、あまり鳴かないものだ。堆肥舎のメロンが泣いてうるさいので、新たに牧草を入れてやる。牛舎に来る牛達の運動場にも牧草を運んでいるとき、雪明かりの中を大きな動物がすごい速さで走り去った。
 馬に牧草を入れてやるのを忘れていたので、早速脱走してきたのだ。
 全部終えたのは、1時過ぎ。それから、インターネット接続復旧をして、寝たのは2時。
 
 1月11日 医療対策審議会答申を見た医師達からの、手厳しい意見が掲示板に投稿されている。
 町長は、その前の俺の投稿を見て、激怒したり、いじけたりしているかも知れない。 
・この投稿を無視して、町独自の「破滅の道」を選択するか?
・投稿を真摯に受け止め、町長案として議会に提出する前に、専門家の意見を取り入れて、より良いものに変更するか?
高橋町長の人間性が問われている。
 町長が追い出した村上医師は、夕張で救世主として迎えられ、講演をされると住民の目に希望に満ちた光りが灯ったという。公設民営の医療法人も認可が降り、このまま大活躍されてしまったとき、町長は何も感じないだろうか?
 俺は、あんなアホな答申に縛られず、村上医師より立派な医療体制を作る方法を考えて欲しい。それが、本物のプライドというものだろう。町長にそのプライドがあるのなら、俺は全力で後押しをしたいと思うが。