堆肥運び 娘と遊ぶ 寝正月 医療問題

yonemiki2007-01-02

 そう言えば、去年のニューイヤーレゾリューションは「医療費削減」だった。子牛のである。実際、一昨年は風邪や下痢が流行って、毎日のように獣医さんに会っていたのだが、去年は獣医さんに会う機会が極端に少なかった。しかし、蜜三郎の死や、モトツボの死産などの事故もあった。
 今年は、「子牛と娘の、健やかな成長!」かな?子牛と娘を一緒にするなと、苦情が来そうだが・・・。
 現在いる子牛たちは、風邪をひかないので(咳が出ることがあるが、熱が出るほどではない)、注射する必要がなく、とてもよく懐いている。脱走しても、俺のあとを着いて部屋に戻るほどだ。尿石治療のために与えるカウストンを飲ませるために、出荷寸前まで哺乳瓶を忘れないように糖蜜液を時々やっている。これは、引き牛調教や引っ越しの時にもとても役に立つ。
 
 堆肥舎の、完熟堆肥運び続きをやった。気温が高く、地面が凍っていないので、ぬかるんで大変だった。マヌアスプレッダーを使えば、一度に4トン以上運べるのだが、これだけぬかるんでいると、滑って大変である。地道に、十数往復してほとんど運び終えた。残りは敷きワラ代わりに敷いて、妊娠牛の休憩所として使うつもりだ。真新しい牛糞は、積み上げて風よけにするつもりだ。
 
 今日は、娘を妻から離し、俺だけで遊ばせることに成功した。娘は、俺の時計やグリーンストーン製の釣り針型ペンダントが大好きで、一心不乱にしゃぶったり噛んだりしている。そのまま1時間ほど寝たまま遊んだ。
 
 写真は、脚力が強く、「立ったままおしめを替えながらミルクを飲んでいる娘」と、今日から始まった「マイブーム顔」だ。

 正月から、掲示板に書き込んでくれる人がいる。
 「一次医療の規模の堅持」と言っている町が求めているのは、珍しい病気を治す専門医ではなく、いろいろな症例について広くプライマリーケアをしてくれる「総合医」だ。
 専門医が必要ないと思っているわけではない。八雲などの総合病院には、それぞれの専門医がいて下さり、その専門性を生かして、より高度な治療をしていただきたいと思う。
 しかし、せたな町のような僻地においては、何人もの専門医をそろえることは不可能だ。そんなとき必要なのは「総合医」であることは、皆さん承知のことと思う。
 
 小児も心療内科も診ることができる「総合医」を、
「医者の代わりはいくらでもいる。」
と放り投げた町長は、それに匹敵する医師を何が何でも確保する義務を、自ら背負われたことを自覚していただかねば困る。せたな町の町長になりたい人は、複数いるだろうが、こんな僻地に自ら進んで来ても良いと言ってくださる「総合医」、それも、小児や心療内科も診れる医師は、日本中を探しても見つけることが難しいだろう。

 友人の情報によると、自治医大から
「吉岡医師と働きたい。」
と言ってきてくださった医師は、凄腕の「総合医」だと言うことだ。
 小児科も診ることができるという。

 しかし、助役が「瀬棚で募集していない」と言いつつも瀬棚に来たいと言う医師に驚いていたらしいのに対し、町長はあまり興味も示さなかったと言うことだ。
 町民の健康に、一番の責任を負っているはずの町長が、そのことに一番真剣みがないように感じてしまうのは、俺だけだろうか?
 
 瀬棚診療所の受診動向が珍しくて優秀なのなら、それを町の財産、更には売り物にし、その特殊性を伸ばしていくことが、町の発展に繋がると思う。
 町をしょって立つ町長、議員のような立場の人こそ、そのような方策を考え、町の発展を具体的にしていく一番の責任者ではないか?
 仮に、町長に瀬棚診療所の特徴を守ることを放棄してしまっているようであれば、この町に住む町民が、頑張って守るようにするしかない。
 町民が、地方自治体の中で何かを成し遂げようとするには、大変な苦労と時間、精神的・体力的エネルギーを求められるが・・・。

 町長や議員は、せめて、「公設民営化」の邪魔をしないで欲しいと思う。できれば、率先して、良い方策を考えていただきたいが・・・