本文より長い! 大脱走! 

 11月18日のコメントが、盛況を極め、本文より長くなってしまった。いろいろな人が掲示板にも投稿してくれる。「医師」と言ってご意見や冷やかしを入れてくれている方の中に、けっこうご近所の方もいて・・・(プッ!)。
 匿名だからと言って、無責任なことを書いているようだ。はじめはまともなことを書くな〜と思っていたが、放置したらどんどんエスカレートして・・・。自分の言動に責任を持って欲しいものだ。
 
 知り合いの医師から、
「医師が僻地に行く場合、2とおりある。
・一つは、給与に釣られて勤務し、開業資金が貯まったら辞める。
・もう一つは、地域を助けたいという正義感から勤務する。そして多くは地域の住民や行政の無理解で燃え尽きてしまう。
・他に行き場所がないので行く人もいるが・・・。」
と聞いたことがある。
 住民としては、地域を助けたいという正義感から来てくださる医師を、温かく迎え、出来うるなら長く住んでもらえるように複数体制でやっていただきたい。そして研修や休暇を楽しみながら、いろいろな症状について対応できる「かかりつけ医」なって欲しい。
 俺は、病院が多い熊本県出身で、東京にも長いこと住んでいた。しかし、名医に会うことはとても希であった。
 
 この町で村上医師のような名医に出会ったのは、ものすごい幸運でもあり、不運でもあった。俺たちは、安心しきっていた。医療の向上を公約に挙げて(北桧山国保中心とは、俺のうちに来てくれたときは言っていなかった)当選した高橋町長の作ろうとしている医療体制は、
①単なる数あわせで、医療の質の議論がなされていない
②大成・瀬棚では医師一人体制で、その献身的犠牲の上に成り立っており、疲弊してお辞めになったら、次が見つかる可能性は、ほぼ無い!
③俺たちの大切な「かかりつけ医」を奪い、安心して子どもを育て、安心して仕事をし、安心して老後を迎える為の核であった診療所を、弱体化させようとしている。
 
 何度も言う。北桧山国保が、穂別診療所や瀬棚診療所のような町民の「かかりつけ医」として、何でも診てくれる、町民に信頼される病院・診療所になるなら、俺は仮に瀬棚診療所を閉めても、こんなに反対しない!
 だが、医療対策審議会に傍聴に行っても、そんな議論はなされていない。医師や看護師を集めても満床に出来ない病床を、ただ交付金をもらうために維持しようとしている。
 俺は以前、伊関先生に、
「道南ロイヤルが老健施設に乗り出したら、老人病院としての北桧山国保の存在意義が無くなるのではないですか?」
と尋ねたことがある。すると。
「潰れるでしょうね。民間はサービスが違いますから・・・。」
とお答えになった。公立病院の場合、経営努力して患者に信頼され繁盛する病院でも、子どもの親や若い患者に見放され車の使えない老人しか来ない病院になっても、それを評価し給与を変えてくれるシステムはいないのだ!
 エレベーターを着けたり、区長職を特別職として毎年2千万円近い金を無駄遣いする金があるなら、子どもや若者も診ることができる医師を雇うことを考えるべきだろう!受診動向(資料室にある)は、そういうことを考えるために作られた資料のはずだ。
 
 夜牛舎に行ったら、闇の中に巨大な黒い固まりが!中に入ったら、入り口をこじ開けて入ってきた牛達が走り回っていた。かなり長時間立っていたようで、中は徹底的に荒らされ、エサやEMボカシの入れ物はひっくり返され、エサをやる床面は糞尿まみれ・・・。一瞬呆然としたが、とりあえず牛舎の外に追い出す。2時間かけて掃除をしていたら、道路側の窓から、アヤが顔を入れて鳴いた。一応確認のために追い出した牛も繋いでいたら、道路側から5頭ほど帰ってきた。何でこんなに簡単にこじ開けられる扉なんだ!と怒っても、つっかい棒を忘れたのは俺だ。子牛の世話も終わって、やっと家に帰ったのは夜中の1時だ。疲れた。