マサコ出産・初めての逆子 捕獲されたキツネ 

産まれたすぐのマサコ

 朝牛舎に行ったら、マサコの陰部から足が覗いていた。まだ破水していない。気になるのは、また足が裏返っていることだ。床をキレイにして、EMと敷きワラを敷いたスタンチョンに繋ぎ直し、産室の糞出しを始める。破水し、少し引っぱってみたが、出てくる気配がない。手を消毒して、陰部に入れてみたら、あるはずの頭が無く、代わりに尻尾があった。
「逆子だ!」
我が農場初めての逆子に、慌てて、産科チェーンと滑車を用意し、無理をかけないように用心しながら、ゆっくり引っぱる。滑車がなければ、絶対に引っぱり出せない抵抗だった。出てきたのは、大きな雄子牛だった。「雅太郎」(ガタロウではない!)と命名
 マサコはしばらく立てなかったが、立ち上がると子牛を舐めたり、敷きワラを食べたり、敷きワラを食べたり、敷きワラを食べたり・・・。
「もっと子牛を舐めろ!(怒)」
雅太郎にEMを振り掛けてやり、ちゃんと舐めさせた。
 その間に、俺は産室を掃除し、消毒して床を乾かした。人工初乳も、ちゃんと哺乳瓶から飲めた。他の牛舎作業が終わり、床が乾いたところで、敷きワラを敷いて、雅太郎を抱きかかえて連れていったら、マサコは素直に着いてきた。(写真は、我が家で初めて産まれたマサコが子牛だった頃)
 
 遅い昼飯に帰ろうと思ったが、犬たちが騒がしい。不審に思って行ってみると、急に静かになった。キツネが横たわっていた。よく見ると、どこにも傷が無く、まだ息をしてる。おそらくゴロウに追いつめられて逃げられなくなって、カイトに噛まれたりしていたのだろう。俺が声をかけたことで、許可を得たと思ったゴロウが攻撃し、気絶させられたのだと思う。カイトはまだ噛みついたりしていたが、ゴロウは見張っているだけだった。呼び戻して誉めてやる。
 以前、タヌキキツネ(それぞれをクリックすると、過去ログに行きます)を捕まえたときがそうだった。
 2頭とも泥だらけだったので、ため池に飛び込ませて綺麗な体になってもらう。
 
 良い日だったが、飯を食った後は本当に動けなくなってしまった。監視カメラで、子牛が母乳を吸っているのを確認し、夕方まで昼寝をした。文句あるか!と開き直る。
 
 夜牛舎も早めにすませ、雅太郎には念のために2回目の人工初乳を飲ませた。

 晩飯は手巻き寿司だったが、俺1人で2合以上は酢飯を食べただろうか?久しぶりに、嬉しいご飯だった。