体調不良 糞出し 堆肥切り返し ETV特集

 実は、昨日からうつの調子が悪く、笑顔になれない。寝ていても苦しいだけなのだが、結局昼間で牛舎に行けなかった。監視カメラのおかげで、お産間近のカズエちゃんを、家にいながらにして観察できるのは幸いだ。
 雪三郎達の部屋が湿っており、下痢をしていたので、ミルクにパーロン(正露丸のような匂い)を溶いて飲ませる。ナスビと雪三郎は、気にしないで飲んだが、ニンジンはすごく変な顔をしていた。熱は、大したこと無かった。
 敷きワラを全部取り替え、分厚く敷いてやったら、嬉しそうに食べていた。EMボカシも撒いてやる。
 
 母牛候補生の牛糞が溜まっていたのだが、気持ちの面で力尽きてしまい、運古だらけの牛舎で、運古座りをしたまま動けなくなってしまった。いつもは牛を繋いである所までは入ってこないのに、ゴロウが心配して慰めに来てくれた。犬は、飼い主の変化に敏感なものだ。
 元気を出して、ユンボで堆肥の切り返しをしに行った。3番草のために用意してあった堆肥は完熟していたので、隅っこの方に積み上げ、だいぶ水気が抜けてきた堆肥を、空いたスペースに移動させ、大きな固まりを崩して空気に触れさせる。
 この堆肥舎も手作りだが、あと30cm高く作っていれば、何も気にせずに機械作業が出来たのだが、後の祭りというヤツだ。気をつけないと、天井を壊してしまう可能性がある。
 勢いで、堆肥舎周辺の土を、雑草ごと削り取り、平らに均した。俺のことを心配して、今度はカイトがやって来た。頼むから、堆肥の上に乗らないでくれ!ユンボのまわりをチョコチョコ走って、俺の顔を心配そうに見上げる。
 
 今日は、どういうわけか、掲示板へのアクセス数が、4倍に跳ね上がった。まだ、ETV特集の放送前なのに、何が起こったのだろう?
 
 何とか夜牛舎を終わらせ、消してもいいビデオテープを探して、番組を待つ。間違えて、NHK総合放送の方を観ていた。
 番組は思った以上に、瀬棚のことが多く取り上げられていて、昔の診療所の良さを改めて紹介してくれてあった。
あれだけのスタッフを抱え、予防医療に力を注ぎながら、経営的にはとても良好で(8000万円以上の赤字だと言うデマが流れていたが)、一般会計からの持ち出しが700万円ちょっとだったとは・・・。
 どうすれば、以前の診療所の良さを、完全に取り戻せるか、一緒に考えませんか?
 財政難だからこそ、あのまま残すべき診療所であったことを、町長は認めるべきだ。そして、策がないのなら、合併協定書に従い、瀬棚診療所の方式を全町に広げる案を、継承すべきだった。
 村上医師が辞めるとき「医者の代わりはいくらでもいる。」と町長派の人は口をそろえて言っていたが、医師と行政が真面目に話しあわないと、都市部でも簡単に医師がいなくなることを判ってくれただろうか?
 数あわせだけの医師・看護婦をそろえ、町民の信頼の無い北桧山国保に医療を集中しても、失った信用を取り戻すための方策が取られなければ、何にもならない。

「患者を見捨てて行った。あれが医者か?」
と言っている舞鶴市長(?)の姿が映っていたが、仕事の内容を全く理解していないのに、わずかな赤字を減らさせるために医師のやる気を無くさせ、結局毎月数千万円の赤字を生む病院になってしまっていた。そういう責任を取らず、何を言っているのだろうと思った。

 養父市南谷診療所の馬庭医師の活躍ぶりが観られて良かった。一人で地域住民の健康を考え、自分の給与を削って看護師を雇い、在宅医療までされていたのは驚いた。撮影の日には、体調を崩されていたそうだが、とても良い人柄が写っていたと思う。