快晴なのに動けない日 頬ずりの好きな娘 代診の先生

 昨日の精神的負担が大きすぎ、今朝は快晴なのに動くことができなかった。起きてはいるし、娘の世話もできるのだが、牛舎に行くことができないのだ。妻に追い出されるように牛舎に行く。行けばとりあえず動けるものだ。
 それでも時々座り込み、ジッと手を見る。
 
 本当なら、壊れたテッターの修理や、ロールした牧草の回収、ディスクモア(牧草刈り取り機)の改造と2番草の刈り取り、・・・。やらなければならないことは、山ほど溜まっている。
 何度も仕事に行こうとするが、動けない。
「やめた!今日は休む!」
宣言し、イ草のムシロを敷いたベッドにもぐり込む。1時間ほど寝たところで、くたびれ気味の妻から娘を預かり、一緒に寝た。娘は、頬ずりされるのが大好きで、髭のほとんど生えない俺が頬ずりすると、天使のような笑顔を見せてくれる。腕枕で寝せると、ちょっと高すぎるので苦しそうだが、結構長い時間一緒に昼寝させてもらった。
 
 吉岡医師の代診で、新潟の村上医師から派遣された女医さん(推定年齢20代)について、耳寄りな情報を得た。
 人の悪い(?)村上医師は、病院問題など一言も説明せず(その時の顔が目に浮かぶ)、
「瀬棚には美味いモンがいっぱいあるよ!アイスクリームや、プリン、ホタテ・・・。」
それを聞いて、立候補して来てくださったそうだ。
 俺は先日受診したが、とても熱心な先生で、患者との接し方もすごく良い印象を受けた。こんな先生が、せたな町に勤務してくれるようになったら良いのだが。なんとかならないだろうか?
 土曜日まで診察して、帰ってしまわれるそうだが、また受診したい気分だ。
 
 夜牛舎は、ビールを飲んで、勢いで行った。おかげで仕事がはかどった。
 散布用にしこんだEMを牛床や、牛体にかけてやると、牛達は喜んで、たがいに体を舐めあったり、落ちてるのを舐めてたりする。