霜焼け 体重測定 耳裂け 去勢 雪下ろし 

 お尻が変なのは、どうも尾てい骨上部を凍傷にしてしまったらしい。黄門様は、とばっちりを食ったようだ。2時間以上、氷の上に座って除雪作業したのが原因だが、風呂の中でかなりマッサージしても、尾てい骨上部の感覚が戻らない。
 氷の家に住んでいた頃のエスキモーは、(みんなが住み、食事もする)部屋の中で用を足していたようだが、時には外でもしたらしい。便秘をすると、命に関わる事態になったらしく(黄門様が凍傷になり、腐ってくる)、排便に要する時間は10秒に満たなかったと、文献で読んだことがある。でもまさか、自分がお尻の凍傷になるとは思わなかった。
 朝牛舎後、来月出荷予定の元五郎と浪太郎の胸囲体重を測った。元五郎は307kgだった。浪太郎を測ろうとしたら、大暴れされモクシが切れて耳票に引っ掛かり、耳に4cmの裂け目を作ってしまった。急いで新しいモクシを付け、スタンチョンに繋いで耳をきれいに洗浄し、しばらく安静にさせた。胸囲体重は、356kgもあった。見た目は小さいのに・・・。
 大型カッターの刃が見つかったので、果穂太郎の去勢手術をした。敷き藁を交換し、体を綺麗にしてやってから、陰嚢を消毒して一気に切り裂いた。果穂太郎はとても俺に懐いており、暴れることもなくおとなしく手術を受けた。大人しいと、手術の手際もよくなり、痛みも少なくなるので、術後のショックも少なくなる。
 気温が高く、雨になった。乾草庫に使っているD型格納庫の天辺に積もった雪が、水を吸って重くなるのが心配だったので、とうとう登って雪下ろしをした。格納庫の脇をトラクターで除雪したのだが、頂上の雪が落ちてこなくなり、大きな雪庇が出来ていた。登ってみたら、厚さが1mもあり、鉄骨がたわんでいた。雪と一緒に落ちないように気をつけながら、縁切り除雪をおこなった。途中まで落としたところで、轟音とともに雪が落ち、倉庫全体が大きく揺れた。危ないところだった。
 牧草の残量が乏しくなってきた。このままのペースで使うと足りなくなりそうだ。近々、草地に置きっぱなしの2番草50個を、回収に行かなければならなそうだ。そのためにはユンボで500mくらい除雪しなければならない。大変だな〜!
 夜牛舎で、ミツヒラシゲが騒いでいた。まだ発情を引きずっているのか?排卵が遅れているのなら、昨日の種付けは失敗だが・・・。