市場へ 黄門様

 早起きして、元四郎と瓜次郎を出荷する準備をした。それぞれスタンチョンに繋ぎ、配合飼料とぬるま湯を与える。元四郎には、糖蜜液を4リットルほど哺乳瓶で飲ませた。家畜運搬車に乗せるとき、スロープが急すぎて、元四郎は登るのに苦労した。尻を押していたら、糞をたれられ、服にたっぷりなすりつけられてしまった。
 出発するために、牛馬に牧草ロールを補給したり、糞出しをしたりやっているうちに、約束の時間をちょっと過ぎてしまった。チェーン規制で引っかかってしまうくらい、すり減ったスタッドレスタイヤのハイラックスを飛ばして農協へ行った。
 道中の車の中で、水戸の黄門様がものすごく不機嫌になられ、ジッと座っていると冷たくなってしまって、気持ち悪い。座位を変えたり、腰にジャンパーをまいたりするが、異様な存在感を感じてしまう。もしかして「痔?」薬局によってもらい、症状を訴えて薬を選んでもらったのだが、
「切れたり、脱肛したり、痛くないのなら、まず暖めた方が良いですよ!」
ということだった。貼り付け型の携帯カイロを買って、尻に貼る!先日再び凍ったシートに座り、除雪作業をしてしまって以来、ずぅっとウズウズしているのだ。
 今日も4頭の牛を引っぱり、所定の場所に繋いだ。瓜次郎も元四郎も、300kgを越えていてホッとする。瓜次郎は、日齢243日なので、かなり増体が良いのだが、他の牛と比べると、足が長くスマートだ(飼い主に似て・・・)。元四郎も幅が狭く、体型が悪い。明日の値段が気になる。
 いつもどおり、黒毛和牛の焼き肉だったが、体調が悪く、食欲がなかった。(個人的意見)