去勢手術

yonemiki2005-10-01

 雨は朝方にはやんでいた。牛舎建設現場にも、大きな水たまりができていた。
 妊娠していない牛達の牧草が無くなっていたので、ロールを入れてやろうとゲートを開けたら、シゲヨ・ヒカリ・ヒロミの3頭が飛び出していった。普通、ロールが欲しくてトラクターの後を着いてくるのに、今日は違った。草架にロールを入れたあと、トラクターで追いかける。隣に向かって、道路を走りはじめたので、急いで追い越し追い返す。今度はアスパラ畑に駆け込んだ!こういう不都合な行動を最初にするのはシゲヨだ。困ったヤツ。
 遅くなったが、朝牛舎だ。子牛用のロールも運ぶ。昨日注射を打ったナナミだが、今日はエサも全部食べきっていた。念のために他の子牛も検温したら、キララ・百次郎がちょっと熱があった。同じくマイシリンを注射する。
 コンクリートブロックを買い足した。生コンを買うより安いのだ。実は数日前に、いいブロックは酪農家に買われてしまったそうで、ちょっと規格違うブロックだった。砂利も買い、あと砂とモルタルを買えば基礎作業ができる。明日かな?
 今日は、瓜次郎と元四郎の去勢手術をした。去勢することで、ホルモンバランスが女性ホルモンに傾き、肉質が良くなるのだ(霜降りになりやすくなる)。雌と去勢では、去勢の方が15万円ほど高く買って貰えるが、去勢していないと二束三文にしかならない。
 まず陰嚢とその周りをキレイにして消毒する。無麻酔で陰嚢の先端1cmくらいを、新品のカッターの刃で切り取り、睾丸を抜き取るのだ!残酷のようだが、ほとんど血が出ず、上手にやれば子牛はケロッとしている。抜き取った後は、消毒しておしまいだ。
 いつもならここでお終い。睾丸はゴロウ達のおやつになる。ところが、今日は睾丸でフライを作ってみた。アメリカでは「オクラホマオイスター」や「ロッキーマウンテンオイスター」と呼ばれている。
 僕が塩コショウして衣をつけたものを、義妹にフライにしてもらった。 情けないことに、義弟夫婦は食いしん坊のくせに、この新しい味に挑戦することができなかった。
 実は、外側の皮はとても固いのだが、中身は濃厚でおいしかった。まさに牡蠣のようだ!
挑戦してみたい人はいませんか?