トレーラー修理 ロール集め

Mikiの単独トレッキング

 朝牛舎をやっていたMikiが「疲れた!」と言って帰ったのに、大豆の除草をはじめていた。仕方ないので、「休憩しようぜ!」と誘い、無理矢理お茶にした。
 Mikiは除草に行き、俺は牧草ロールを集めに行った。ロールを積むトレーラーは、俺が入植するときに、師匠が作ってくれた物だ。ゴミの中から錆びてボロボロのフレームを拾い出して、鉄骨を新たに溶接して、カラマツの丸太とアカシアの板をボルトで固定し、使えるようにリメイクしてくれたのだ。
「どんなにぼろくても、形のあるヤツを直す方が、ゼロから作るより全然楽だ!」
と言っていた。今日、ロールを乗せていたら、とうとう壊れてしまった。応急処置をして、とりあえず積み込み、帰ってから修理をした。廃材から間柱を一本使っただけで、後は抜けたネジを着け直したり、材木を固定したりするだけで、もとの形に戻った。これでまた、後数年は使えるだろう。
 もう一ラウンド、ロールを取りに行く。Mikiが、ポパイでトレッキングに行った。馬場の中では初心者の指示でもきくポパイだが、単騎のトレッキングで、女が乗っていくのはかなりの冒険だ!馬房のある乾草庫内のロールを整理し、2番草を入れるスペースを作ったところへ、Mikiとポパイが帰ってきた。
 「大冒険だった!」
興奮気味のMiki。暴走を止めることが出来なかったそうだ。この時期アブが多く、単騎でトレッキングに行って馬をコントロールするには、相当の技術と腕力がいるのだ(ポパイにはね!)。あたりの弱いハミを使っているので(初心者用)、片方の手綱を引いて、巻き乗りしようとしても、力の強いポパイの首の力に負けてしまったそうだ。結局すごい勢いで走られたけど、振り落とされずに済み(ポパイは歩様が良いので落ちにくい)、疲れたところで上手く止まったそうだ。そんなに走ったわりには、ポパイはたいした汗もかいていないし呼吸も正常だ。かなり体力がついてきたようだ!今度乗りに行こう!
 ということで、一人で牛舎をやったので、終わったのは9時半だ!