食べる物がなくて、パンを買いに行く。行きがけに覗いてみたが、ユキのお産はまだだった。
 子ギツネが2頭飛び出して、危うく轢くところだった。大きなヘビをくわえており(まだ動いている)、奪い合いになって飛び出したのだ。なんとかひき殺さずに済んだが、最近キツネの害でみんな困っており、ちょっと複雑な気持ち。
 瓜次郎も百次郎も、親の顔前に置かれた乾草の上で気持ちよさそうに寝ていた。そこで小便を垂れているのは困りものだが・・・。

 元四郎が、嫌な咳をしていたので、熱を測ったが平熱だ。広い産室の方に移動させる。
 基本的に、1日中洗濯や洗濯物たたみ(もっとも苦手)、部屋の掃除をしながら、Mikiの相手をしていた(見張っていた)。やらなければならない仕事はあるが、しかたがない。
 夜牛舎に行ったが、ユキのお産はまだだった。いろいろやりながら、ものすごく疲れている自分に気がつく。気を取り直し、ゆっくり慎重に仕事した。
 メロンが、オッパイを飲もうと近づいた瓜次郎を蹴る仕草をした。良く見ていると、オッパイが張っており、痛いようだ。少し絞ってやったが、ビュービュー出た。瓜次郎の体をさすってやったら、大量の黄色い便をした。ミルクを飲んでいる証拠だ。口に指をくわえさせたが、吸う仕草は見せない。腹もへこんでいないので、明日の朝まで様子を見ることにした。巨乳のメロン(体も他の牛の1.5倍くらいある)は、乳の出る量が多すぎて、瓜次郎の飲める量では全然足りず、乳が張るのかもしれない。エサを少し制限して、出過ぎないようにしてみるか?
夕方、北山の稜線に、仔馬のような姿が見えた。「脱柵したのか?」親馬の姿を探したら、2頭の仔馬はその脇にいた。ではあれはなんだ?犬やキツネにしてはでかすぎるし、足が長すぎる。この辺で最近目撃されている、鹿か?確認しようと近づいたらアッという間に稜線の影に消えた。