復活! ナミコ種付け 若松までドライブ 草地の点検 ホダ木

カイト海を見る

 元気を取り戻して牛舎に行く。元五郎は、今日も哺乳瓶に吸い付かなかったので、朝を抜くことにした。腹が減ったら飲むでしょう。
 浪太郎を放してやり、ナミコの乳を飲ませているが、ナミコは絶好調で発情している。獣医さんに電話して来てもらう。子牛にオッパイを飲ませているのに、出産後32日で、2回目のとても良い発情だ。エースパウダーが効いているのか?安重福を付けてもらった。
 昨夜雨のため、妊娠していない牛達を牛舎に入れていたが、青草を飽食しているこの牛達は、緑色の下痢を大量に撒き散らしていて、糞出しが大変だった。獣医さんは、直腸に手を突っ込んで、卵巣の状態を触診するのだが、直腸内の掃除が大変だった(下痢で)。
 ブタのエサが無くなったので、若松支店まで取りに行った。町から出るのは久しぶりだ。受け取ったあと、ちょっと遠回りして、利別川の河口に寄った。ゴロウは大はしゃぎ!カイトも、初めて見る海に大喜びして走り回っていた。ゴロウが、投げた棒を拾いに海に飛び込むのを見て、自分も飛び込んで慌て泳ぎ帰っていた。今頃は、モズクガニが川から海に産卵のために降る季節だ。久しぶりに、のんびりした気持ちになった。
 切り草を80kgほど作った。草地の様子を見がてら、南の草地に置き忘れていたロールを2個とって、放牧地内に置いてやった。オチャードは、ようやく穂が出始めたが、まだ草丈が低い。チモシーは、まだまだだ。例年だと、オチャードの穂に、花粉が着いている時期で、1回目の刈り取りをしている頃なのだが、今年はかなり遅い。モモカがまた脱走していた。
 師匠にもらった白樺の木に、ドリルで穴をあけた。ナメコのホダ木に使うのだ。ちょっと遅いのだが、沢山コマを打てば、何とかなるだろう。
 Mikiは、自分を不当に扱った者に対し、ものすごく怒っていた。俺はそれを見て安心した。回復してきた証拠だ!これからは、彼女のスポークスマンになる必要はなさそうだ。話すのは、彼女の方が得意なのだから・・・。当事者の話の方が、説得力もあるし・・・。
 俺は、不当な扱いを受けた家族を守るために、いろいろ戦ってきた。中には「旦那だけがしゃしゃり出てはりきっている。」などと陰口をたたく人もいたが、冗談ではない。自分の家族が同じ目に会わされたら、そんなことを言えるのだろうか?不当に扱われ、病院送りにされても、黙って見ているのだろうか?それとも、自分は絶対にそんな目に会わないと思っているのだろうか?俺が黙って大人しくしていたら、この事件は握りつぶされ、Mikiは仕事も、もしかしたら命も無くしていただろう。
 今日も、晩飯は差し入れがあった、久しぶりのカレーだ!メシがあると思うと、夜牛舎の仕事にも精が出る。元五郎が、はじめて自力で哺乳瓶から、2リットルのミルクを飲んだ。
 グミとナナカマドの花が咲き始めた。どちらも地味な花だが、グミの方は実が成ると鮮やかな赤になり、今年はそれで、ジャムを大量に作ろうと思っている。生食すると口に残るえぐみが、煮ると無くなるのだ!