無駄足 仔馬の見学

 馬の草架の牧草が無くなっていた。ブランカは当然のように、ブルーシートを剥がして、質の良い子牛用のロールを食っていた。
 カツヨの熱があまり下がっていない。エンゲマイシンに変えるそうだ。やっぱりダメか?糖蜜を与えると、すごく積極的に飲むのだが・・・。

 農協で、ビタミン製剤を買う。受精卵移植牛の引取料を払い込もうと思ったが、Oさんは北檜山農協だから口座番号を調べなければ振り込めないそうだ。車検代など、滞っている支払いを全部済ませるつもりで行ったのに、ゴロウとカイトを積んで、書類は忘れてきたらしい。何も払えなかった。
 隣町まで買い物に行ったのに、目当ての扇風機はまだ売っておらず、チェーンソーオイルは思い出せなかった。結局手ぶらで帰る。
 師匠のIさんに会ったので、立ち話をした。タイヤの話や作業の話。先日俺が取り替えて、いらなくなった中古のタイヤをもらってくれるかどうか?(でないと処理料がかかる)
薪用に切ってある白樺の木を、ナメコの原木としてもらう約束も取り付けた。

 オリーブとブランカの子を見に,Uさんと実習生がやって来た。生まれたての仔馬を見て喜んでいた。こんな仔馬を見て無感動な人には、あまり近づきたくないものだが、こうやって、素直に喜んでくれると単純に嬉しい。
 その実習生の家にポニーがいるそうだったが、ホルターブレーキングをしていないため、主従関係ができておらず、二本足で立ち上がって威嚇するそうだ。家が近ければやってあげられるのに・・・。
 日本人は優しいので、動物が失礼なことをしても、我慢して許してしまうのだ。ところが相手は、「上下関係を試したら何も仕返さなかった。」と思って、人間をしたに見てしまうから大変である。一応やり方を教えたがやるかどうかはわからない。