注射 発酵床休止 ヒロミ電牧デビュー サチコ発情

ホース引っぱるな!

 子牛に注射するときは、ミルクの前にすることにしている。最後に、俺に対する恐怖心を持って別れるのと、ミルクをもらって別れるのでは、その後の懐き方が違うのだ。発酵床からの臭いは感じないが、換気に特に気を付ける必要のある子牛には良くないかもしれないので、使用を中止することにした。ヤスヒメと幸次郎は産室に移動してもらう。移動はいつもどおり、哺乳瓶に吸い付かせて後ずさりしながら導いた。広いところに出て、早速喜びのダンスを踊っていたが、全然それらしく写らなかった。このデジカメ、レリーズを押してから、シャッターが切れるまでに時間がかかりすぎる。移動前に、産室の敷きわらを剥ぎ取り、石灰消毒した後、綺麗な敷きわらを敷いておいた。
 馬に新しい牧草をやった。もう少しあったのだが、電気牧柵のワイヤーの怖さをイマイチ良く覚えていないマロンが、ワイヤーの隙間から積んであるロールを食い荒らすのだ。他の馬たちは目をむいて見ている。(普通の馬は電牧に当たると絶対に近寄らない)仕方ないので、その食い荒らされたロールを草架に入れてやった。これで簡単に食えるところにはロールが無くなった。

 機械屋Sさんが来て話をしていたら、ゴロウが雪の中からネズミを引っぱり出した。噛んだりしないので、全然傷つかないのだが、いつまでも放り投げたり押さえ込んだりして遊ばれ、結局疲労凍死してしまったようだ。ひと思いに殺した方が、残酷ではないのだが・・・。
 ヒロミに電気牧柵の怖さを教えるため、大きな子牛の運動場に出した。自分より小さな子牛に取り囲まれ、ど突かれたりしながら、電牧の痛さを覚えたようだ。
 サチコが発情していた。明日種付けだ。雪次郎が、水やりのホースを引っぱってイタズラしていた。困った野郎だ!