トレッキング モモカの出産

yonemiki2005-01-02

 フクのお産はまだだ。産道が下がる。乳房が張る。陰部が腫れる。等の兆候が出て1週間になるが、いっこうにお産しない。連日夜中の見回りに疲れが出てきた。早く生んで欲しいが、仕方ない。
 昼過ぎてから、トレッキングに行った。ポパイとブランカで行った。後ろ足に蹄鉄をつけているポパイは、下り坂で滑って大変だった。いつも走りたがるポパイが、今日はやけに大人しかったので、昨日の咳のこともあり早めに切り上げた。
 モモカの陰部が急激に肥大し、お産が近づいたことを示していた。「追いつかれそうだな!」フクはまだか?寒気が緩んだので、全員牛舎に入れて顔を見たあと、妊娠鑑定の取れた牛達は外に出した。
 一旦家に帰り、飯を食って録画した映画「スタンド・バイ・ミー」を観て、感動して牛舎に行った。フクのお産はまだだった。と、奥を観ると、モモカの後ろに大きな固まりが・・・。「生まれた!」隣に繋いだサトコの足を警戒しながら抱きかかえ、瞬間湯沸かし器でお湯を作り、雲古を洗い落とす。元気な子で、洗っている最中にも立ち上がろうとする。床の氷も融け、体も綺麗になったところで、2番草を厚く敷いたところに運び、体の水気を拭き取る。子牛は震えながらも、俺の顔に鼻先を近づけ、オッパイをねだる仕草をする。ドライヤーで体をある程度乾かしてから、人工初乳を与えた。帰りが遅いので、生まれたと気づいたMikiはタオルを持って来た。Mikiは、持ち前のしつこさで徹底的にドライヤーをかけ、子牛がカラカラになるまで乾かして、牛衣を2枚着せ、カイロを貼り付け、200wの電球で暖房した部屋に入れた。これで心配なく寝られる。帰ったら2時だった。