ラップ

 会長からの要請は、『イタリアンを乾草に仕上げてくれ!』だったのだけど、『不可能だ!』と答えてあった。
 イタリアンライグラスは、水分量も多く、この時期は気温も低いので10日あっても乾草には仕上がらない。
 と言うことで、ロールしてラップすることになった。大きなロールで巻いたのだけど、小規模農家さんには使い切る前に発熱して黴びてしまう。先にいろいろ説明はしたのだけど、みんな自分で体験しないと納得しないタイプのようだ。
 古いラッピングマシンを引っ張り出し、デカロールをラップする。俺も、これを使うのは初めてだった。あまりの遅さに、ビックリした。