薬が効かない!


 鹿児島大学付属の動物病院に受診したのに、ゴロウの容態は一向に改善される様子は無く、むしろ加速度的に容態が進行しているようにみえた。一人で家に残されるのは嫌うので、毎日牛舎に連れて行っているけど、日陰に横たえた姿のまま自力では寝返りも打てないし、体を起こして水を飲んだり餌を食べたりするのも困難だ。
 甲状腺ホルモンが足りないのが原因だから、きっと良くなるって聞いていたのに、薬が効いている手応えが全くない! 
 大学の先生にその旨を伝えたところ、薬の単位を間違えていて、使用量が全然足りないことが解った! 新しい薬が届くまで、残っていた薬を大量に飲ませることになった。それで症状が改善されてくれれば良いのだけど・・・。
 
 ニャンコ先生は、いつも通り元気に餌をねだっていた。