ゴロウの治療

 ゴロウの治療のために、鹿児島の動物病院に行くことになった。
 離島から受診する場合、ゴロウのような大型犬を連れて行くのは、大変なお金と手間がかかる。
 軽バンにゴロウを乗せて、フェリーで出かける方法を考えたのだけど、これだと往復で5万円くらいかかってしまうが、布団を敷いて寝たまま行けるから、ゴロウの負担は軽くなる。
 タクシーは大型過ぎて乗せられないし、レンタカーも難しい。よく利用するお店の人に事情を話し、毛布を敷いて汚れないようにするという約束で、乗せても良いと許可をもらうことができた。
 ペットホテルの予約もしたが、夜の最終チェックインが7時だった。どうせなら、俺自身のメンテナンスのために整体も予約しておいた。
 船の上では、階段を抱きかかえて運び、たばこを吸うためのデッキに毛布を敷いて寝かせた。
 病院に行ったら、これはちゃんと調べる必要があると言われ、他の動物の合間に検査を受け、結局7時半までかかって、いろいろ調べてもらえた。最近筋力が衰えた原因は、甲状腺の機能が低下し、タンパク同化が阻害されているのが考えられるとか・・・。チロキシンを出す薬を服用したら、もう少し足腰がしっかりするかもしれないということが解った。
 すっかり遅くなって、整体もペットホテルもキャンセルし、明日の朝までゴロウは入院することになった。それでも良いんだ。ゴロウが元のように元気になるかもしれないと解っただけで・・・。