引き牛調教

 俺が、人なつっこい牛が好きなので、子牛は出来るだけ触ってなつかせるように育てている。人なつっこい牛は、可愛いだけでなく、健康管理も世話も楽である。肥育屋さんに買ってもらったとき、迷惑をかけないような子牛を育て続ければ、やがて米村牧場の子牛は育てやすいと、評判が立つかもしれない。
 競りでは、Yumiが引っ張るから、Yumiが引っ張れるような牛に仕上げているけど、彼女が楽々引ける牛なら、誰が扱っても扱いやすいはずだ。

 出荷牛に対して、自家保留する牛は、削蹄も引き牛調教も後手後手になっている。
 とても人なつっこいえりか様だけど、牛舎から出そうと思ったら、膝を折って抵抗した。ちゃんと、調教しよう!