オオメジロザメの追跡!

 実家に帰っていたYumiが、明日帰ってくるので、魚を突きに行った。先日大きなカンパチに壊された銛も、修理完了! 
 波は静かで、水はそれほど冷たくない。前回は、黒い霧が漂うようにキビナゴの大群がいたが、今日は見当たらない。ちょっと深場まで出ても、ツムブリやカンパチの大群に遭遇することはなかった。それでも、小型のカンパチがちらほらやってきて、全部で三尾仕留めることが出来きた。
 ハマフエフキが欲しいってリクエストがあったので、深場にいた群れに潜る直前、視界の隅に巨大な陰が・・・。
 3mクラスのオオメジロザメだ。
 昨年会った4m以上のホオジロザメと比べたら、かなり小さいが、200kgはありそうなその巨体は、凶暴な力を秘めていた。
 俺の腰には、カンパチやメジナなどの獲物が結んであり、しかも血抜きをしている最中。最後に仕留めた一匹は、まだ暴れている。
 魚の悲鳴は、サメを興奮させる効果が強く・・・。
 見慣れぬ人間に警戒しながらも、獲物の臭いを感じて近づいてきた。
 とりあえず、対峙して銛を構える。
 魚を放して逃げれば、もしかしたら逃げられるかもしれない。
 でも、人と初めて会ったと思われるこのサメに、人と餌を結びつけて覚えさせたら、今後もっと危険なサメになるかもしれない。
 サメが離れた隙に、数百メートル離れたランディングポイントまで引き返し始める。
 一番怖いのは、気がつかないうちにいきなり後ろから襲われること。
 日頃から常に、後ろを見ながら泳ぐ癖があるのだけど、今日はほとんど後ろを見ながら泳いだ。
 そして、何度も何度もサメの姿が現れ、その度に銛で追い返す。
 波打ち際に来ても、上陸できる場所がないので、岸沿いに帰る。
 なんとか無事に帰ったが、サメのプレッシャーで疲労困憊して、午後の仕事が大変だった(^^ゞ
 サメの写真は、ネットから拾ったモノだけど、フォルムは全くこの通り。映像は、タイガーシャークのモノだけど、大きさはこれよりちょっと大きく、動きは速く、もうちょっと攻撃的な感じで、何度も何度も繰り返された。
Shark Attack!