乗馬レッスン

乗馬をしたいというお客さんが来た。定期的に通って、自分で馬を乗れるようになりたいという希望だったので、調馬策をを使うことにした。
 北海道の牧場には、直径15mの丸馬場があったので、前に進めと合図すれば、自然と円運動になっていたのだけど、ここには無いので前に進めと合図するとどこに行くか解らない。調馬策は、まだ合図の出し方を知らない人が、『前進』と『停止』の合図だけで、乗馬の初歩的練習をすることが出来る道具だ。俺は持っているけどあまり上手では無いので、まずはYumiに乗ってもらって慣れさせてもらう。
 ポパイは高齢だけど、これまでいろんな経験を積んでいるし、頭も柔軟なので、すぐに何をすれば良いのか? 何を求められているのか? 理解して、綺麗な円運動をしてくれた。慣れてきたら、早足でも綺麗に回れる。
 右回り、左回りをさせて、発進、停止、加速、減速が出来るようになった。
 お客さんに乗ってもらう。
 たぶん、勉強してきたんだと思うのだけど、教えたわけでは無いのに、格好良く乗れていた。手綱の握り方も、姿勢も、アブミへの体重のかけ方も、合格! 
 速歩は、駆け足より遅いけど、反動は大きい。始めたばかりの人は、この反動をもてあますことが多いのだけど、ポスティングトロットをしないで、腰の柔らかさだけで反動を吸収していた。反動が少ないポパイだからやりやすいのだけど、最初からいきなり出来る人は少ない。
 
 体力なら、若いソックスの方が圧倒的にある。ただ、若い力が有り余りすぎて、乗っていられないこともあるのが玉に瑕だ。
 ソックスの乗馬を、調馬策でやってみた。ソックスは、串木野浜競馬に出るときに、一流のプロに調教してもらったことがある。そのときは、調馬策を使って障害を飛んでいた。
 今日は、Yumiをソックスに乗せて、調馬策の練習をしてみた。
 プロの巧みな調馬策さばきと違い、ソックスは円形に動くことに、ちょっと違和感を感じていた。ポパイのような許容力は無いようだ。だんだんイライラしてきたのが解ったので、止めて俺が乗ってみたら、調教以前のような急加速急反転をされ、ズリ落とされてしまった(..;)