削蹄

 出荷が近づいたので、削蹄をした。
 削蹄は、疲れるんだ! あおいは、ロープを持って部屋に入ると、自分から近寄ってきてつかませた。部屋から出るのも、わりと簡単に出てくれたのだけど、歩き始めたら意外に手こずった。いきなり走ったり、止まって抵抗してみたり・・・。なかなか安定しなかった。枠場にいれ、削蹄する。
 慣れているということと、興奮しやすい性格というのは、関係ないみたいだ。興奮しないように声をかけて、足を上げられて不安になっているのを解消しているのだけど、削蹄に夢中になっていると、素早い対応にならず、後ろ足を削蹄している時に、ひっくり返られてしまった。
 何とか怪我をさせないように起こし、後ろ足を削蹄していたら、まるで狙い澄ませたように、太ももの一番痛いところに強烈な蹴りを食らってしまった。
 さつきは、はじめからとても大人しく、引かれるのも削蹄で足を上げるのも、とても素直だった。
 
 蹄を立てるように削蹄して欲しいって言われていたので、先端部を特に削蹄するのだけど、蹄の先端は固いから大変なのだ。
 削蹄は、あまり好きでは無い!