双子の誕生

yonemiki2010-11-30

 牛の世界でも、人間同様、双子は珍しい。今朝、牧場では双子の出産があった。母牛は、ふくしげ。
 黒毛和牛の乳は、子牛一頭を育てるのにぎりぎりしか出ず、二頭育てようとすると、一頭は人口哺乳になる場合が多い。生れ落ちた子牛を舐める段階からして、あまり熱心ではないらしい。一頭に餌をまぶして舐めさせ、もう一頭は人が体を擦ってやることになった。普通は、舐めているうちに母性本能が目覚めてくるものだが、ふくしげは飽きてしまったそうだ。二頭とも、人口哺乳に決めた。
 生菌製剤を混ぜた人工初乳を,二頭とも立ち上がる前に飲んだそうだ。というか、二頭とも、分厚く強いてやった敷き藁に包まり、まったりとくつろいでしまったらしい。
 

 名前は、世話した人の権限で『武蔵』と『小次郎』になってしまった。顔つきは違っているそうなので、二卵性双生児かもしれない。武蔵は夕方までに人工初乳3袋、小次郎は2袋を飲んだ。
 
 哺乳ロボットの施工準備も進んでおり、ちょうど良かった。今後の牧場経営を考える上で、子牛の胃袋作りは欠くことのできないことだ。哺乳ロボットは、その胃袋作りの柱になると、俺は考えている。