強風は嫌い!

 今日も、肥料撒きの続きをしたかった。昨日より草地が乾いたので、急斜面のところに撒きに行った。その場所に行くには、妊娠牛の放牧地を横断するので、妊娠牛には食味の良い2番草を置いてやる。食べるのに集中している間に、散布を終えてしまう作戦である。
 牛は群を愛する動物だが、時々単独行動者もいる。また、ケンカが弱くてエサに近づけない牛もいる。そんな牛のために、2カ所くらいに分けておいてやると良いのだ、沢山置くと太るし、食べきれなくて無駄になってしまう。微妙なのだ。
 2頭ほど、トラクターの後ろを着いてこようとして、焦った。
 しばらく野豚生活をしていたローズだが、昨日帰ってきた。本来の仕事である、家庭菜園地一帯の除草作業に専念してもらった。クローバーの生えた妊娠牛放牧地に行きたがったが、すぐに諦めてくれた。物わかりの良い豚である。

 今日は、とても風が強かった。ここらで山背と呼んでいる風だ。
 俺は、この風が好きではない。いろんなものが吹き飛ばされるし、壊される。トラクターの屋根が飛んだこともある。
 ブロードキャスターで散布した肥料も、偏って散布されてしまうので、途中でやめてしまった。
 夜からは雨が降るというので、パドックの出入り口は、コンパネで塞いだ。