メグ

 名前の決まっていなかった子馬だが、とても美人なので『メグ』にした(?)。
 もらわれていった先で新しい名前を付けられるかも知れないので、うちにいる間だけの呼び名かもしれない。
 わずか数日で一回り大きくなり、せっかく着せた牛衣は、小さくて張り裂けそうになっていた。牧草を置きに行った俺に興味津々なのだが、手の届くちょっと外側を歩いていた。母親のブランカの足捻挫は、大分改善されてきたようだ。放牧地で牧草の新芽を食べていたのに、ロールが来たら、真っ先に駆け寄ってきた。メグは、その後ろから駈けてきて、急斜面ではスライディングストップをしていた。

 妊娠牛達が、再び脱走計画を立てていた。山を登って、雪渓の方に向かったのだ。2番草を置いて、まだ脱走しないように言い聞かせてきた。
 未妊鑑牛と妊娠育成牛達にも1番草を置いてやる。もうだいたい種付けが終わった牛ばかりなので、ちょっと質を落とした牧草を置く。

 今日も糞出しを頑張った。柵の補修計画や、ダクト換気付け替え計画、子牛部屋増築計画などを考えると、気が遠くなる。一つ一つやるしかないんだけどね。
 今日は、明るいうちに夜牛舎まで終えた。