12月出荷

毎月のことだが、出荷の日だ。真っ暗な中、牛舎に行く。金星が綺麗だった。
 電線を修理したので、今日は明かりが着いて、仕事がやりやすかった。すべての牛舎に、電気を引っ張りたいね。電気が着くと、夜遅くまで仕事をするようになるかな?
 最後の餌やりをして、ハイラックスに軽油を満タンにした。ちゃんとやってきたつもりでも、忘れ物はあるのだ。出荷牛のもくしを、新しいものに換えておくのを忘れた。まぁ、朝からやれば良い事だが、頭数が多いときは間に合わないだろう。

 とりあえず、俺の牛5頭、Tさんの牛2頭、S君の牛1頭を、家畜運搬トレーラー二往復で運んだ。
 予約をしていなかったので、2トンユニックは船に乗せられないかもしれなかったのだが、何とか都合つけてくれ、何とか乗れた。
 海はちょっと荒れていたが、日ごろの寝不足のため、あっという間に寝てしまった。

 牛を市場の牛舎に入れている時、島では牛のお産が始まった。メールや電話で状況を聞きながら、つないだり、手を突っ込んで脚の曲がりを直したり、前足にバンドをかけて引っ張ったり…。何とか無事に生まれた。手伝ってくれた方々、ありがとうございます。
 メスなので、名前は『るる』になった。

 牛をつなぎ終えたら、すっかり腹が減ってしまった。ドルフィンポートのラーメン屋でとんこつラーメンを替え玉つきで食べた。天文館の本屋で5冊の本を買った。